若い世代と共に作りたい、無印良品の「次」のかたち

人財開発部店舗人財開発課 小杉 友香(2017年入社) 2017年4月に入社。無印良品 ルミネ大宮に配属。その後店長代行として埼玉県の店舗を複数店舗経て、無印良品 ビーンズ戸田公園で店長に就任。2021年4月からは社内公募にて社外の企業へ出向。その後2021年9月から営業本部 店舗サポート部 人材育成課(人財開発部店舗人財開発課の前身)にて勤務。

入社の決め手は?

一番の決め手は「人」です。大学2年生から学生スタッフとしてアルバイトをしていたので、店長や社員、スタッフたちがイキイキと働く姿を間近で見ていました。2人の若い女性店長にも出会って、「若いうちからこんなに活躍できるんだ」と驚きましたし、将来のロールモデルとして具体的なイメージがわきました。また、スタッフのモチベーションの上げ方や指導の仕方は店長ごとに違いながらも各店舗で良いチームを形成していて、「個性も認められて、自分らしく働ける場所」だと感じました。
就職活動で受けていたのは、小売業やテナントリーシングです。特定のジャンルに特化している企業も素晴らしいのですが、当社は衣服、生活雑貨、食品と生活全般を扱っているので、より人の暮らしに寄り添うことができると思いました。学生スタッフのときに参加した新店舗の立ち上げで、お客様から直接「無印良品ができてうれしい」「身の回りのものが全部そろっているから助かる」という言葉をいただいたのも、「無印良品の店長になってみたい」と思った動機のひとつです。

入社して成長できたと感じられる点は?

ふたつあります。ひとつめは新入社員で勤務した店舗から異動して、1年後に店長代行として戻ったときです。自分の視野が広がっていることに気づけましたし、発言に自信が持てたことや、冷静な判断もできるようになっていて、自分の変化を実感しました。
もうひとつは、社内公募で半年間、社外に出向したときです。公募の大きな目的は「業務改善の手法を学んで持ち帰り、風土として根付かせることやMUJIGRAM(ムジグラム)の改善に活かすこと」でした。出向先の企業は業務改善にとても前向きで、役職者が集まる会議でも、主婦のパートさんの声を拾ったり、改善策を考えたり。問題解決の方法や、問題への向き合い方を学びました。自分自身で何を成し遂げるべきかを考えながら行動することはとても大変でしたが、自分が良品計画の代表だと真剣に取り組んだことで精神的にも成長できたと思います。
私は入社当初から「いつか人材育成の部署へ」と思い描いていました。公募に手を挙げていなくても当社で働き続けていたとは思いますが、公募で手を挙げていなければ、その夢はまだ実現していなかったでしょう。新入社員のみなさんも、入社時の夢は忘れないでほしいです。そして夢のスタート地点は、まず店舗で目の前のお客様に喜んでいただくこと。そうやって店舗で力をつけながら夢を具体化させていき、チャンスが巡ってきたら逃さずにつかんでほしいと思います。

現在担当している仕事について

主な業務は、新任や現職の店長に向けた研修の立案や運営です。これまで現場では感覚で身につけていく業務も多かったのですが、勤務歴の浅い店長でも安心して、スピード感を持って活躍するためには、標準業務の可視化が必要不可欠です。その基盤が整えば、店舗は店舗でしか経験できないことに時間を割け、効果的な育成ができるようになるはずです。販売部など関連部署とも協力も欠かせないですね。
 研修は 「伝える」だけではダメで、ちゃんと「相手に伝わる」「実際の業務に活用できる」ことが大切だと思っています。人前で話すのは苦手でいまだに緊張しますが、研修を通して参画者が何かひとつでも気づきが得られるように、自分だけで完結させず、周囲の力も借りて入念に準備しています。
 店長向けの研修以外にも、出向先企業で学んだことを活かして、問題解決の研修を行っています。問題解決の手法や考え方はいろいろな場面で応用できます。研修の参画者にも役立つと言ってもらえて、うれしかったですね。

自分を商品に例えたら

イタリア産ヌメ革 三つ折り財布

ヌメ革がポイントです。私はずぼらなので、傷をつけたり、濡らしてシミができたりすることもあるのですが、それらも含めて個性や味わいだと思っています。私もヌメ革のように、いろいろな経験をして、味わい深い人間になりたいです。

※組織名称は2022年2月1日のもので掲載しています。