地域の皆さんの笑顔が原動力。小売業の新しいかたちを目指し私たちができることを日々考えています
無印良品 羽咋宝達志水 店長
R.K(2019年新卒入社)
2019年4月に入社。無印良品 マルイファミリー志木に配属。無印良品 所沢西武、無印良品 イーアスつくば、無印良品 イオンタウン守谷にて勤務後、2021年2月より同店にて店長に就任、以後2店舗で店長として勤務。2022年7月より無印良品 羽咋宝達志水に店長として着任。
入社の決め手は?
無印良品の商品を開発している人やものづくりに興味をもったことがきっかけです。学生の頃、空き家のリノベーションをして海外の方向けのゲストハウスをつくる活動をしていたのですが、そこで初めて無印良品の商品にふれました。シンプルでどんな国の人にも愛されるデザインの良さと、生活空間すべてをカバーできる多彩な商品ラインナップが印象的で、「いったいどんな人たちがどんなふうにつくっているのだろう」と思い、新卒採用に応募しました。 選考時、ひとりで全員のエントリーシートに目を通したという採用担当の方に出会ったことも、あと押しになりました。「仕事とは、ここまでの熱意をもって、他の人のために行うことが大切なのか」と、ある意味衝撃を覚えたことを記憶しています。 こんなことを話すと、すごく真面目に就職活動に取り組んだと思われるかもしれませんが、どちらかというとそうではなかったかもしれません。それなりに悩むこともありましたが、いつも面接の日は「美味しいものを食べて帰る」のがマイルール。それを楽しみに企業を回っていると、不思議とリラックスして素の自分を出せた気がします。アプローチはそれぞれでしょうが、就職活動はあまり背伸びせず、楽しみながら取り組んだほうが良い結果につながる気がします。
仕事を通してお客さま・社会に対して役立てたと感じることは?
私は、2022年11月にオープンした無印良品 羽咋宝達志水で店長を務めています。宝達志水町は周りに農家さんが多く、とてものどかで風光明媚な場所。ただ地域の皆様とお話をしていくなかで、いくつかの課題も見えてきました。例えばそのひとつが、周辺にレジャー施設がないことです。海や山など自然の遊び場はたくさんある一方、買い物をしたり、天気が良くない日に遊ぼうと思うと、車を1時間以上走らせて能登方面や金沢市内へ出かける必要があります。そこで宝達志水町に出店するにあたり、私たちの店舗がそうしたニーズの受け皿となることを目指しました。多彩な商品を幅広くそろえておくことはもちろん、毎週末、レザークラフトやマイバッグをつくるワークショップを開催したり、キッチンカーを呼んで食事をできるようにしたりして、家族皆さんに楽しんで利用してもらえる環境を整えました。おかげさまで反響は大きく、手応えを感じています。まだ「地域に貢献している」と胸をはっていえるレベルではないですが、いつか単なる小売店ではない、地域の皆さんに笑顔をもたらすコミュニケーションの場になりたいと、日々工夫と努力を重ねています。
仕事のやりがいや面白さは?
先ほどの「地域の皆さんにとって欠かせないコミュニケーションの場」になるという土着化の取り組みは、現在の良品計画が目指している使命のひとつです。そうしたなかで地域の店舗の店長を務めているということは、会社全体のチャレンジの最前線に身をおいているということですから、とてもやりがいを感じています。 私個人の視点でいえば、“この会社に入っていなければ、接点をもつことはなかったはずの人”に会えるのが楽しく、モチベーションにつながっています。自分は関東地方の出身ですが、良品計画に入社したことで埼玉県、茨城県、そして今回の石川県とまったく初めての場所で働くことになり、たくさんの出会いがありました。そのひとつひとつが良い思い出です。 さらに土着化の推進を受け、出会いの範囲はお客さまにとどまらず、周辺の住民の方、地域おこし協力隊の方、自治体の方などへと大きく広がっています。そうしたすべての人から受ける刺激に感謝しつつ、個人として、店舗として、どうすれば恩返しできるのかを日々考えています。
自分を商品に例えたら、
「背当てにもなるやわらかマルチクッション」です。
基本的に私はサポート役が好きなので、居間でゆっくりするときも寝るときも使え、なんともいえない安心感があるこのクッションが好きです。店舗としても、地域の方々が集まって笑顔でコミュニケーションしていただけるような、“クッションみたいな存在”になりたいですね。