社員インタビュー

今までにない視点でその土地・地域に滞在する新しい価値と喜びを

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ソーシャルグッド事業部 宿泊事業担当 課長
T.H(2022年入社)

大学卒業後、大手印刷会社に入社。マーケティング・企画ディレクション業務として、流通・食品・自治体などのクライアントを担当。その後、ブランディング・クリエイティブエージェンシーに転職し、地域や都市開発のブランディング・クリエイティブディレクションを行う。MUJIが宿泊事業を拡大する方針であることを知り、2022年11月に入社。

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地域への考え方や価値観に共感し良品計画への入社を決意

私は新卒で入社した印刷会社で自治体含むマーケティングや企画ディレクションを担当し、その後の転職先で地域におけるホテルのブランディング・開業案件を複数担当していました。地域における宿泊事業がもたらす影響について可能性を感じていたとき、先輩からお声がけいただいたのが良品計画です。 私が良品計画入社を決意した理由は二つあります。一つは、「もったいないものに価値を見出す」「暮らしの中のシンプルな美しさ」といった会社の価値観に魅力を感じたから。もう一つは、地域への宿泊・滞在事業をほぼゼロから立上げられるタイミングだったからです。これまで地域ブランディングやシティプロモーションを複数手がけてきた経験から、地域に「点」で何かを作るだけでは地域課題解決にはならない、地域全体を巻き込む「仕組み」を作りたいと考えていました。そんな中で地域を観光とは違う切り口で捉え、新しい社会構造の構築を目指す良品計画の考えに共感しました。大きな企業で取り組みを進めることで、より持続可能な価値を生み出すことができると考えたのです。

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無印良品の理念をベースに地域活性化に挑む「MUJI STAY」

私はソーシャルグッド事業部に所属し「MUJI STAY」という名称で行っている宿泊事業の開発責任者を努めています。新しい宿泊施設の開発のために地域の行政や事業者と協議を重ねるチームと、決まった物件の開業を進めるチームの二つを統括しています。手がけているのは「MUJI HOTEL」のような大規模な宿泊施設のプロデュースと、「MUJI BASE」という空き家等の遊休不動産をリノベーションするプロジェクト。「土着化」というキーワードに基づいて、地域の魅力を最大限味わえる宿泊事業を進めています。 入社して初めて関わったのは「MUJI BASE」として最初のプロジェクトであるMUJI BASE KAMOGAWA(千葉県鴨川)。古民家改修による宿泊施設開発で、地域に根差したくらしの拠点をつくるという新しい試みでした。千葉県鴨川市は東京から車で約90分。美しい里山の古民家を活用し、残された良い部分は残し、無印良品の日用品と地域の方に譲っていただいた家具類を組み合わせ「暮らすように滞在できる場所」として作りました。私は当時から、その地域でしかできない体験を提供したいと考えていたので、行政や地域住民とも連携し、関係部署とも議論しながら形にしていきました。手探りの中で進めたので試行錯誤の連続でしたが、メンバー全員の高い熱量でオープンすることができたという、いい思い出になっています。

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地域を肌で感じ、地域を考え地域が変わる「仕組み」をつくる

地域に関わる身として私が大事にしているのは、そこの土地が醸す空気を現地で感じること。土地の空気は複合的にできており、文化や人の気質、環境が守られてきた歴史など、地域の文脈を現地で体に取り込んだ上でアウトプットすることが、非常に重要だと思っています。 鴨川の後に手がけた、香川県豊島のMUJI BASE TESHIMAプロジェクトも印象的な仕事です。アートが有名な島という特性を生かし、IDEEチームと連携して魅力を表現する取り組みを行いました。島の中でも文化が違ったり考えが分かれることもありましたが、プロジェクト二回目ということもあってメンバーの理解や動きも早かったですし「ここで何を表現するか」を主軸に置きながら、新しい豊島の魅力が感じられる取り組みになったと思います。 手がけるのは宿泊施設ですが、そのオープンが私たちのゴールではありません。「無印良品がここにきたから地域が変わった」とか「ここに人が来るようになった」といわれるのが理想ですし、地域活性化への潮目を作ることが私たちの役割。流れがないところに渦を作ることで流れを変え、人やお金の循環を良くする仕組みを作るのが使命だと思います。

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地域に新しい風を吹き込み、持続可能な価値を提供する

これまでの取り組みを通じて、私は良品計画が地域や社会と真剣に向き合い、顔の見えるレベルで地域に密着した活動を行うだけでなく、事業会社として事業性やスケール化にも追求する会社であることを実感しました。同時に、自己満足や慈善活動にとどまらない持続可能な仕組みをバランスよく構築している会社ということも感じました。 私自身も地域の方々が喜んでくれるかどうか、地域にどんな価値を提供できるか、そして事業性があるかどうかを今まで以上に意識するようになりました。地域と真摯に向き合う良品計画だからこそ、世の中に対して提案できることはまだまだあります。今までに全くないものや新しいことや場所は何かを考え、知識・経験の豊富なメンバーや心強い他部署の方々とともに、これからもさまざまなアイデアで形にできたらと思います。そして、地域資源を再発見し、新しい風を吹き込むことで地域の魅力を引き出し、多くの人々に伝えていきたいですね。

わたしのポリシー

Stay hungry, stay foolish

1974年に廃刊したカリフォルニアの雑誌「Whole Earth Catalogue(ホールアースカタログ)」の最終号に記載された言葉で、アップルの創業者スティーブ・ジョブズもスタンフォード大学の卒業式のスピーチで引用した大好きな言葉です。「常識にとらわれることなく、いつも貪欲にいつも面白い方を選べ」といった意味ですが、何か考える時や判断が必要な時にこの言葉を思い出すようにしています。作り手がワクワクするものでなければお客さまもワクワクするはずがありません。この言葉を一つの行動指針として、普段の仕事にも活かしています。

※掲載内容は取材当時のものです

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