仕事を120%がんばるためにも、安心感がある地元で、一生懸命やりきりたい。
無印良品 札幌ステラプレイス 店長
K.S(2014年入社)
大学卒業後、2014年にパートナー社員として無印良品札幌パルコ店の食品担当として入社。匠の技(社内の接客コンテスト)優勝を機に、社員登用を希望。「無印良品 イオン札幌元町」での部門リーダー、「無印良品 札幌ステラプレイス」、無印良品新さっぽろサンピアザ店での店長代行を経て、2020年に「MUJIcomさっぽろ地下街オーロラタウン」の店長に。2023年より、「無印良品 札幌ステラプレイス」の店長を務める。お菓子が大好き。
ずっと札幌在住。最初の配属は食品担当。
販売の仕事に興味があって、地元で仕事を探している時に無印良品を知りました。学生時代は文房具のイメージしかなかったので、実際の雰囲気を知りたくて札幌パルコの無印良品を見に行った時に、商品の豊富さに驚き、大好きなお菓子もたくさんあったので、無印良品で働くことに俄然、興味がわいてきました。
求人を調べてみると、パートナー社員はフルタイムで働けて、各種保険もついている。アルバイトとも違うし、安定していそうなイメージがあって、働くことを決めました。
面接で希望していた食品担当に運よく配属してもらえたので、やる気まんまん。品出し・荷受けに始まり、新商品のフェイス(売場)立ち上げやレジ応対など、先輩に教えてもらいながら一通り覚えていきました。
全国優勝を通じて気づいたこと。
当時の無印良品には接客の品質を高めていくために、全国規模で「匠の技」というコンテストがありました。各店舗から選ばれた人で、北海道ブロック予選を行い、北日本エリア予選、全国大会へと進んでいきます。匠の技では、各店舗から出場者を1人選出していました。その出場者を決める為に、スタッフ間で投票(推薦)を実施したところ、私ともう一人のスタッフが同票に。その為、ミニコンテストを行い、結果もう一人のスタッフが代表として選ばれました。ですが、ブロック予選の日にそのスタッフにどうしても外せない予定があったため、代わりに私が出場することになりました。
代役だしどうせならダメ元でやってみようと、開き直ったのがよかったのか北海道ブロック予選を突破。実はめちゃくちゃ緊張していましたが、周りからは堂々と見えると言われました笑。全国大会の前には、違う店舗の先輩からアドバイスをいただいたり、わざわざ自分のために時間を使ってくれる人が多かった。何かをがんばろうという人に、惜しみなく力を貸してくれる環境というのは、とても魅力的でした。本部の人や当時の役員の方など、コンテストを通じて、店舗を越えたより広い世界と関われたのも大きかった。次は自分も社員の立場になって、もっと広い視野で仕事をしてみたい。そう心が決まりました。
社員登用、リーダーへの任用。でも不安はなかった。
2016年の11月。コンテストの優勝から5ヶ月が経つ頃、新店への異動希望が通り、リーダーを任されることになりました。当時、売場の担当だった私には、経験が圧倒的に足りていなかった。社員登用を受けるにあたり、新店の立ち上げをリーダーとして経験したいと店長に伝えました。1年後、3年後、5年後、将来は自分が店長になることを考えて、自分はどうなっていたいか。それを考えることが、社員には必要だとアドバイスを受けました。これを大変だとか、不安だとか思う人もいるかもしれませんが、私はあまり感じませんでした。コンテストを通じて、一緒に働いている仲間が助け合いながら仕事ができる、一緒に乗り越えていけるということを経験したからかもしれません。
「信じて任せる」文化が、成長を加速させる。
振り返ってみて一番ハードだった経験は、「無印良品 札幌ステラプレイス」の1回目の配属の時。無印良品の中でもトップクラスの売上があり、従業員も120人。任されたのは人の採用から退職まですべてを担当する部門。アルバイトやパートナー社員との契約に、売場に出るまでの研修、育成。どれも初めてのことだらけのことを、任せてもらいました。 それまでの自分の人とのコミュニケーションの取り方を評価してくれていたのだと思いますが、お店の規模が大きく流れるスピードが速くて圧倒されました。でも、この「信じて任せる」というのは、自分の強みを磨き、未経験のことにもチャレンジしていくスタンスが身に付き、自分にとっては大きく成長できる機会でした。
自分のビジョンを発信して、 もっと多くの人を巻き込んでいきたい。
2020年7月に「無印良品 札幌ステラプレイス」を離れ、その後2店舗で店長代行と店長を経験し、再び戻ってきたのが2023年2月。次は店長として「無印良品 札幌ステラプレイス」を率いることになりました。辞令が来る迄は、まったく想像していませんでした。北海道にとっても大切なお店、任されたからには、成果は出したい。いま、自分に足りないのは、「こういう店にしたい」というビジョンを可視化していく力。もっと沢山のスタッフを巻き込み、コミュニケーションの質を上げていくには不可欠な力だと思っています。いま北海道事業部は、ひとつの店舗だけでなく、北海道全体として成果を上げていくチャレンジの真最中。ビジョンの発信力を高めるのは、将来複数の店舗や地域を巻き込んだ仕事をしていくためでもあります。
私は地元が大好き。北海道以外の地域に行きたいと思ったことは1ミリもありません。仕事に全力投球できているのも、両親や家族とすぐ会える安心感があるからこそ。この先の、子育てと仕事の両立も考えると、安心感がある地元で、一生懸命やりきりたい。私のこの選択は、今のところ間違っていなかったと思っています。