若い世代と共に作りたい、無印良品の「次」のかたち

執行役員 経営企画部 部長(兼)経理財務部 管掌 堀口 健太(2006年入社) 2006年4月に入社。無印良品 マイカル桑名にて勤務後、2007年に無印良品 岐阜髙島屋の店長に就任。2010年からは現在の中国大陸事業や欧州事業イタリア担当にて活躍。2019年より営業本部 店舗サポート部 部長、2020年より企画室付 室長を歴任し、2021年9月より執行役員として経営企画部にて勤務。

仕事を通してお客様・社会に対して役立てたと感じることは?

私が担当しているのは、経営企画、経営管理、経理財務、広報、IR、ESGの6部門。「経営企画」は経営陣と一緒に会社のビジョンの実現を目指す、「経営管理」は予算と実績の2つの数値軸を用いて会社を成長させる、「経理財務」は上場企業として責任ある数値を開示するとともにそのための仕組みを構築する、「広報」はコーポレート・コミュニケーション全体を統括する、「IR」は機関投資家や個人株主に向けて財務状況などを開示する、などの業務です。最後の「ESG」は、環境・社会・ガバナンスの各分野で企業の社会的価値を生み出していく業務ですが、当社が創業時から掲げてきた企業理念にも重なる、非常に大切な分野でもあります。管理部門なのでお客様から遠いイメージがあるかもしれませんが、例えば、経営管理チームで会社の予算をつくるときは、売上だけでなく、在庫の適正数、店舗の人件費、修繕費用などの数値も考えます。在庫を切らしてしまえばお客様にご迷惑をかけてしまうし、人件費を削りすぎてサービスの質が下がってもいけません。そうしたさまざまな数値をきちんと考えていくことも、お客様に楽しく買い物をしていただくことにつながっています。

仕事のやりがいや面白さってなに?

私は、新卒入社から4年間は国内店舗、その後の9年間は海外店舗、日本に戻って2年弱は店舗の後方支援と、15年近く営業の仕事をしてきました。だから本社の管理部門は初めてのことばかり。その道のプロフェッショナルに話を聞いて学んだり、スタッフの能力を十分発揮できる環境をマネージャーたちと一緒に考えたりと、チャレンジングで楽しいですね。当社はいま「第二創業」を掲げており、変革が求められています。管理部門としては全体最適の視点で変革していかなければいけないのが難しくもあり、やりがいでもあります。そこで私たちがお膳立てした環境や仕組みを所属部門がうまく活用し、主体的に課題解決をしたなどの情報を耳にすると、個人的にうれしいですね。小売業の当社は、1本100円のペンを売ってくださっている人たちのオペレーションの積み上げでできています。営業としてのキャリアが長く、そうした感覚を肌で知っている点は、経営管理をしていくうえでとても大切なことだと思っています。

あなたにとって、良品計画で働く理由とは?

10年ほど前の年の瀬、中国で大連1号店を開店したとき、こんなことがありました。さまざまな理由から準備が間に合わず、事前の告知もできないまま店を開けたところ、案の定、お客様の数は数えるほど。ところが午後から少しずつ客足が伸び、夕方には店内をまっすぐ歩けないほどの混雑ぶりになりました。無印良品の知名度が決して高くはない海外で、訪れる方々が皆、上気した面持ちで初めての“無印良品体験”を楽しまれている。その姿を見て、「無印良品の理念は、海外にも通用する」と実感しました。そこから10年経った今、海外店舗は全体の3割、この前の四半期では利益の半分以上を占めていて、事業としては大きくなりました。でも、日本発のグローバル企業として、まだ成長すべきところ、改善すべきところは残っています。そうした課題をクリアし、世界中のお客様にもっともっと喜んでいただきたい。それが私の一番やりたいことであり、当社で働き続けている理由です。

1日のスケジュール

古風かも知れませんが、手で書かないと覚えられず、整理もできないので、常にノートを携帯して書き込んでいます。内容は主に「考えるべきこと」。ToDo的なことはそれをまとめる時間がもったいないですし、やるべきことに優先順位もないので、基本は即断即決。できるだけ早く決断し、返答するようにしています。

自分を商品に例えたら

疲れにくい 撥水 スニーカー

シンプルかつ機能的で使いやすいスニーカーです。無印良品の定番商品ですが、定期的に設計を見直し、マイナーチェンジもしているのはご存知ですか? 私もこのスニーカーのように、裏表のないシンプルな人間でありたいですし、シーンやトレンドに合わせて進化していける人間でもありたいと思っています。

※組織名称は2022年2月1日のもので掲載しています。